宮崎県指定有形文化財となっている内藤家旧蔵の能狂言面は、江戸時代を通じて、領内の平和と繁栄を祈願するために毎年開催されていた神事能において使用されていたと考えられる能面です。桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍し、技量に優れ、「天下一」の称号を授与された面打師たちによって作られた。

能面三十点を含む七十二点の能狂言面は、その質と量はもとより、城下町であった延岡の歴史と文化を彷彿とさせる貴重な歴史資料と言えます。