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写真で振り返る「第27回のべおか天下一薪能」

天下一の能面と天下一の舞手が幽玄の世界へといざなう、「第27回のべおか天下一薪能(てんがいちたきぎのう)」が10月12日、延岡市の延岡総合文化センター大ホールで行われました。県内外から約800人が訪れ、観世流シテ方能楽師の片山九郎右衛門さんや地元小中学生の熱演に見入りました。

能「花筐(はながたみ)」は、応神天皇の子孫で、継体(けいてい)天皇として即位するため都へ旅立つことになった大跡部(おおあとべ)皇子が、寵愛(ちょうあい)する照日の前に愛用していた花筐(花籠)を届け、別れを告げるところから始まる名曲です。延岡南小3年の山本碧乃(やまもと・あおの)さんが継体天皇役を務め、深い悲しみに正気を失い、狂い舞う照日の前を片山さんが情感を込めて演じました。

半能「嵐山(あらしやま)」には、東海東小5年の大﨑夏実(おおさき・なつみ)さん、南方小6年の木村一喜(きむら・かずき)さんが出演。片山さん、ワキ方下掛宝生流能楽師の宝生欣哉さん(人間国宝)とともに見事に舞いました。

狂言「二九十八(にくじゅうはち)」は、清水寺の観世音に妻乞いをした男が、お告げの通りに現れた女に翻弄(ほんろう)される物語。大蔵流狂言師の茂山逸平さんらがコミカルな演技で笑いを誘いました。

今年も「こども能プロジェクト」としてたくさんの地元の子ども達が参加しました。連吟「鶴亀」には、土々呂中1年の濱田宏志(はまだ・こうし)さん、上南方小2年の佐藤由麻(さとう・ゆま)さん、北方学園2年の清水咲花(しみず・さな)さん、延岡南小4年の山本柚香(やまもと・ゆずか)さん、中学2年の工藤夢花(くどう・ゆめか)さんの5人。仕舞「天鼓」には延岡中3年の川崎将宏(かわさき・まさひろ)さん、仕舞「合浦(かっぽ)」に山本柚香さんと工藤夢花さんの2人が出演しました。

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