第21回記念「のべおか天下一薪能」開催概要決まる

城山城址に天下一が舞う「第21回のべおか天下一薪能」は10月7日(土曜日)午後5時半から、延岡城址二の丸広場の特設舞台で開演します。

NPO法人・のべおか天下一市民交流機構が、延岡の歴史・文化を活かした新しい延岡の地域づくり・ブランドづくりを通じて、地域の情報を広く世界に発信するとともに、地域の人々にふるさとへの愛着と誇りを醸成しようと、平成9年度から開催しているのが「天下一薪能」です。

 

今年度は半能「三輪」、能「野守 白頭」、狂言「清水」を上演します。

 

観世流能楽師走シテ方の片山九郎衛門さん、大蔵流狂言師・茂山あきらさんらが出演します。また、延岡の子供たちが仕舞3曲を舞います。

 

また、薪能に関連し開催1週間前後を「能ウイーク」として「のべおか天下一薪能写真展」(延岡市民協働まちづくりセンター、9月16日~10月9日)、「光彩華絵巻」(延岡城址薪能会場周辺、10月7日)、「延岡市民能舞台」(野口記念館、9月23日)を実施します。

 

【第21回天下一薪能】

 

■日時

 

平成29年10月7日(土)

 

開場:午後3時、開演:午後5時30分

 

■会場

 

延岡城址二の丸広場

 

■演目

 

・半能「三輪」

 

大和の国三輪山の麓に隠棲する僧・玄賓のもとに、いつも佛に備える花と水を運んでくる不思議な里の女がいました。秋も深まるある日、里の女は、帰り際に夜の冷えをしのぐ衣をいただきたいと願い出ました。玄賓は衣を渡し女の素性を尋ねると女は「私は三輪の里に住む者で、杉の木を目印に訪ねてきてほしい」と告げて去っていきます。 玄賓が三輪明神の御神木に行き、枝に掛かる衣見つけると、そこに三輪明神が出現し、いにしえの物語を語り始めます。三輪明神は「神代の昔。天の岩戸にお隠れになった天照大神にお出でいただくために神々は岩戸の前で舞遊びました。これが神楽の起源なのです」というと、天岩戸伝説の神楽を舞い、そして「天照大神こそ、三輪明神と一体の神だ」と言うと、去っていきます。

 

・能「野守 白頭」

 

古都・大和の春日野。一人の山伏がやってきて春の陽光に輝く景色を讃えていると、一人の老人が近づいてきます。“春日の野守”と名乗る老人に山伏は、由緒ありげな沼について尋ねます。老人は、それがあの有名な『野守の鏡』で、それは野守が朝夕の姿を映すゆえにそう呼ぶのだと教えます。しかし、本当の意味は、野を守る鬼が持つ鏡のことで、昼間は野守、夜は鬼の姿になって鏡を守っているのだと言うと去っていきます。夜も更けた頃、鬼神が姿を表します。鬼神が手に持つ鏡には、鬼の眼が火花のように輝き、世にも恐ろしい有様です。山伏は、鏡にこの世界の有様を映してくれと願い祈り続けると、鬼神は鏡に東西南北の明王たち、麗しいこの世界の姿、天を移せば天界の頂きまで隈なく映しだし、さらに鬼が罪人を責め立てるさままで見せて、鏡が善悪の道を正す鬼神の理非を明らかにする宝であることを示すと、大地を踏み破り、鬼神は地獄の底へ帰って行きました。

 

・狂言「清水」

 

主人から、茶会で使う水を野中の清水へ汲みに行くように命じられた太郎冠者は、面倒なので、七つ[午後4時]すぎると、あのあたりは鬼が出るから嫌だと断りますが、主人は承知せず家宝の桶を持たせて追い出します。太郎冠者が鬼に襲われたふりをして帰ってくると、主人は家宝の桶を惜しみ、みずから清水へ行くといいだします。先回りした冠者が鬼の面をかぶって脅すと、主人は命乞いをして逃げ出しますが、冠者に都合のいいことばかり言う鬼の言葉や、冠者そっくりの鬼の声など不審な点が多いので、もう一度清水へ確かめに行きます。冠者はもう一度鬼に扮して脅すものの、今度は正体を見破られ、主人に追われて逃げて行きます。

 

 

■チケット予約方法

 

・座席は全席指定。特席(1万円)、SS席(8000円)、S席(6000円)、A席(4000円)

 

・①郵便番号・住所②氏名③連絡先(電話番号)④希望の座席種類と枚数⑤雨天の場合、2回の入れ替え公演となります。昼の部(15:30開演)、夜の部(18:30開演)のいずれか――を明記。下記宛にハガキ、FAX、メールでお申し込み下さい。

 

・プレイガイド(延岡市=延岡総合文化センター、宮崎市=メディキット県民文化センター)では、8月19日からS席、A席について販売開始。

【宛先】

〒882-0813

延岡市東本小路131-5 延岡市民協働まちづくりセンター内

のべおか天下一市民交流機構

FAX:0982・32・6151

Eメール:tengaichi@dolphin.ocn.ne.jp